日時:2025年12月3日(水) 13:00~17:00
場所:大阪教育大学 みらい教育共創館
(〒543-0054 大阪市天王寺区南河堀町4-88)
参加費:無料
申込:こちら
途中入退場自由です。お気軽にご参加ください。
概要
《第一部》
因果関係を定量的に明らかにするための、共起ネットワークとベイジアンネットワークを用いた因果的モデリングの考え方や事例をご紹介します。
《第二部》
要因間の因果的関係を可視化した、共起ネットワークとベイジアンネットワークの可視化結果を読み解くワークを行います。
《第三部》
生成AIを活用し従来にないユーザー活動を創出。そのデータをAlkanoでテキストマイニング、因子分析、二項クラスタリング(pLSA)からベイジアンネットワークによるモデリングまで一気通貫で分析。本講演ではその分析結果に加え、試行錯誤を重ねた探索的分析をどのようにAlkano上で整理・管理し、実践したかの事例をご紹介します。
《第四部》
ノンバーバルコミュニケーションがどのように合意形成に関わっているか、そして初対面の合意形成にはどのような特徴があるのかについてベイジアンネットワークを介して分析した研究内容をご紹介します。
プログラム詳細
12:30 開場
13:00 【第一部】
因果的モデリングのための共起ネットワークとベイジアンネットワーク
【株式会社NTTデータ数理システム 武藤 雅基】
ツール:Alkano、BayoLinkS、Text Mining Studio
13:30【第二部】
《ワーク:共起ネットワークとベイジアンネットワークを読み解く》
【株式会社NTTデータ数理システム 武藤 雅基】
ツール:Alkano、BayoLinkS、Text Mining Studio
休憩・質疑応答
14:40 【第三部】
生成AI×Alkanoで推進するAIトランスフォーメーション
生成AIとヒトの共創を紐解くAlkanoによる統合的分析・マネジメント実践事例
【大阪教育大学 特任准教授 安松 健】
15:20 質疑応答、ご来場者の皆様によるご発言、対話会
休憩・質疑応答
15:40 【第四部】
ノンバーバル状態量の因果関係分析に基づくグループ対話の合意形成のモデル化
【大阪工業大学 教授 佐野 睦夫】
各講演概要
【第一部】 因果的モデリングのための共起ネットワークとベイジアンネットワーク
企業や大学における、退職/退学リスク分析を事例として、因果的モデリングのご紹介をします。
学生へのアンケート結果をテキスト分析し、共起ネットワークとベイジアンネットワークで分析する方法を解説します。
【第二部】 《ワーク:共起ネットワークとベイジアンネットワークを読み解く》
第一部の退学リスクアンケート分析を対象にワークショップをおこないます。
皆様には、実際に共起ネットワークとベイジアンネットワークを読み解くことで、退学の要因が何かを明らかにしていただきます。
それにより、因果的モデリングについての理解を深めることを目標にします。
【第三部】
生成AIを活用し従来にない新たなコミュニケーションを創出し、そこで得られたデータをAlkanoを活用しテキストマイニング、因子分析、二項クラスタリング(pLSA, 確率的潜在意味解析)による次元圧縮から、ベイジアンネットワークによるモデリングまでを一気通貫で実施しました。その生成AIとヒトとの新たな共創関係を深く理解する分析結果とともに、各分析を様々な設定で試行錯誤したプロセスを、Alkano上でどのように整理・管理しながら進めたのか、その分析マネジメントの実践プロセスについてもご紹介いたします。
【第四部】
日常生活において合意形成を行う場面は、友人と昼食をどこで食べるか決めるなど日常的で些細な合意形成から、公共施設建設に関するタウンミーティングなどなど社会的な合意形成が挙げられます。本研究では、合意形成において、(1)どのような要因で意見が変わったのか、(2)合意形成される場合にどのような特徴があるのか、という2点について検討します。具体的には、実験参加者に対してコンセンサスゲームを実施し、ビデオカメラなどによりデータの収集を実施。その後、撮影したコンセンサスゲームを実験参加者に振り返りを行い、どのタイミングで意見が変わったのかを実験参加者に質問することで判断します。また、動きや表情のデータも取得します。これらの結果から、合意形成の要因をベイジアンネットワークを用いてモデル化しました。
講演者ご紹介(登壇順)
座長:湯淺 麻紀子 氏
株式会社 NTTデータ数理システム 営業担当
人工知能技術コンソーシアム データマイニングWG 運営委員
講演者:武藤 雅基 氏
株式会社 NTTデータ数理システム 主任研究員
人工知能技術コンソーシアム データマイニングWGリーダー
講演者:安松 健 氏
国立大学法人大阪教育大学 理数情報教育系 特任准教授
株式会社エボルブ Chief Assemblage Officer
人工知能技術コンソーシアム データ・知識融合WGリーダー
大手金融機関にてニューラルネットワークを活用したシステムの企画・運用、 業務改革などを担当後、人材開発事業に従事。2013年よりBayolinkSを利用、ベイジアンネットワークの社会活用に取り組む。現職では、調査・分析からコンセプトデザインまでを担当し、新商品サービス/新規事業開発、AI開発、業務改革などの協働プロジェクトをファシリテート。大阪教育大学では、教育におけるAI・データ活用に取り組む。
日本創造学会理事、上智大学 応用データサイエンス学位プログラム / 神戸大学 非常勤講師、 博士(経営科学)。
過去の講演動画、授業事例はこちらからご覧いただけます。
株式会社NTTデータ数理システム ユーザーカンファレンス講演動画
(株式会社NTTデータ数理システム社のwebサイトへ移行します)
【セミナー動画の無料視聴】AI・機械学習やシミュレーションなど数理科学に関するセミナー動画|NTTデータ数理システム
https://www.msiism.jp/archives/
「AIとデータサイエンス」大学授業の学習プロセス分析
https://osaka-kyoiku.ac.jp/news/detail.html?itemid=9257
高校データサイエンス授業
(大阪教育大学附属高等学校池田校舎様のwebサイトへ移行します)
https://f.osaka-kyoiku.ac.jp/ikeda-h/subject/2023-ds-former/
講演者:佐野 睦夫 氏
大阪工業大学 学長補佐・情報科学部情報メディア学科特任教授
イノベーションデザイン教育研究センター長
https://research-db.oit.ac.jp/html/100000796_ja.html
1983年3月京都大学大学院工学研究科修士課程を修了。同年4月電電公社 現在のNTTに入社。ロボットビジョンやコンテンツ流通の研究開発に従事。2002年4月大阪工業大学情報科学部情報メディア学科教授。2011年4月から学科長を兼任。2018年4月から学部長・研究科長を兼任。2021年4月から副学長、学長補佐を歴任。2025年4月からイノベーションデザイン教育研究センター長を兼任。パターン認識・理解技術、生活支援型ロボット、食メディア、認知ケア、エンゲージメント支援、行動変容、AIエージェントなどの研究に従事。2019年から、オープンデータを活用し、AIデータサイエンス的アプローチに基づき、産官学連携で社会的課題を解決する枚方市アイデアソン・ハッカソンを推進。2022年から、ソーシャルオープンイノベーションチャレンジに発展させ、地域イノベーション活動を推進。

